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7月号　　　2021年7月27日

当社は創業以来長きにわたり多種多様なねじをお客様へ供給してまいりました。精密機器関係などで使用される微細ねじ(呼び径0.5mm～)から設備や船舶関係などで使用される太径ねじなど。近年求められてきた緩み止めに関しても、接着剤タイプからねじ自体に緩み止め効果があるタイプなど、規格品は当然ですが、特殊品にも力を入れてきました。硬度を高めた小ねじ、組込みねじを始め、樹脂用特殊セルフタッピングねじ、多段ヘッダーによる異形製品、切削や研磨など多工程にわたる特殊品などを供給しております。
今後もＶＡ・ＶＥを意識し、お客様の求める製品を安定供給してまいります。
現在需要が高まっている特殊ねじの一例をご紹介します。

浜松営業所は当社の営業所の中では１番早く、１９６９年５月に開設されました。初めての営業所の開設であり、当時本社ベテラン社員が単身浜松に異動し手探りで苦労して開設したと聞いています。
当時は主要な取引先である大手音響関係企業の部材を納入していました。
その後、音響関係企業は製造拠点を海外へ移転の動きが激しく、音響関係取引が縮小しましたが、当時の担当者の努力の結果、空調関係取引・映像機器関係取引も始まり、業務の継続が実現したのもつかの間、国内生産空洞化の全体的な動きの煽りを受けいずれも縮小。そこでテリトリー内の新規開拓に注力。自動車関連・農業機器・医療関連など業種を問わず、本社の営業サポートも受け貪欲に努力した結果、営業所を維持していく上での必要取引量を確保することが出来ています。
現在は既存お取引先への新たな商材の提案や新規取り扱い商品の開発による新規取引先の開拓に注力しています。
総勢5名の小さな営業所ですが、フットワーク良く当社の他の営業所では扱っていないような車載・医療・農業機器用向け特殊な製品も扱って頑張っています。

ご紹介するコアレスモータは、コアレス（鉄心（コア）のない構造）かつブラシレス（電極（ブラシ）がない）がポイントとなります。モータは、従来の巻き線方式ではなく、独自の技術で銅材を特殊に加工してステータを構成することにより、大電流を流すことが出来ました。また、この銅材は大きな力がかかっても変形せず、強固でかつ偏芯なく加工する技術により、小型・軽量化を実現し、高出力と高効率を実現させた世界にたった一つのモータです。　その中でもコアレスモータの特徴である中空構造を活かしギア部分をモータ内部に収納した『ギア内蔵モータ』は、2019年11月に神奈川県工業技術開発大賞を受賞、産業機器・民生機器・医療機器等で注目されています。さらに電子オートマチックトランスミッションの開発により自動でギア比の切り替えが可能となるため、同一電流でありながら、トルクが４倍・5倍となります。次回、電子オートマチックトランスミッションについて詳しく説明します。